堕天使 ページ40
ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ
ﾋﾟｯ
《『此方ば…A、大先生の方へ隊員を送った』》
《『天使は敵じゃ無い、気にせずに進め』》
《『俺達の獲物だから』》
この言葉を聞いた瞬間
耳をつんざく様な悲鳴と聞きなれない音、異臭に包まれた
走る事を辞め、上空を見上げた
遥か彼方に逃げて行く天使達
その様子を馬鹿にする様に嘲笑う人では無い何か達
20名ほど包囲し構えている
“逃げろ”と叫び勇敢に戦う者
“嫌だ”といい戦いつつ、戦力差を目の当たりにし渋々逃げていく者
数の多さに負けていく奴ら
俺悪魔の種類までは詳しく無いんやけど…
天使側は何で逃げたん…少ないんやったら足せ
逃げれば余計負けるのに
その様子を高揚と頬を赤らめうっとりと見ている悪魔
でも、それが何処か恐怖を思わせる空気を纏っている
ルシファー…堕天使か
天使から悪魔に堕ちた者
元天使長って事は強いって事なんかな？？
rs「では私は他の隊の指揮をして参ります」ﾆｺﾆｺ
その手に収まっている槍には三人の天使がブッ刺さっており、先からは赤い液が流れ続けていた
rs「…目障りでしたか？」
「…あぁ、来た来た」
肌が痺れる様な冷たい風
目の前を勢いよく何かが通ると天使の亡骸は消えていた
この感覚…
ut「カーテゥーンキャット！？」
「…」
最終訓練で会ったわそういや
複数出てきている手はガッチリと天使達の亡骸を広い貪り食っている
次々にひょいひょいと口に入れ消えていく
元から上がっている口角は更に上がり上空を見上げていた
こいつこんなふうに人食うん！？？！…ｺｯﾜ
味方でよかったわ()
rs「では、失礼」
そう言って飛んでいった
あの方向は…城の方？かな
何がともあれ、俺たちは特殊部隊によって守られとるらしい
俺たちの役目はこの国の西側からのA国側援軍殲滅
先に中距離であるショッピが行っとる筈
ut「…」ｶﾁｯ
タバコに火をつけ隊員に指示を出し再び歩く
残り5本か…
今回の戦争…どのくらいで終わるんやろか
規模がデカすぎる
此処数ヶ月で変わりすぎた常識を頭にぶっ込んだ
混乱とか驚きを上回って冷静だ
きっとAは_______________________なぁ…
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